お客様より地下水とエコキュートの相性についてのご質問がありましたので、この機会に分かりやすくまとめてみました。
新築には電化住宅がかなり多く採用されています。 中でもエコキュートはランニングコストが安い為、電化の目玉商品となっています。 とても優秀な機器ですが、地下水を生活水として使用しているお宅は、よーく、よーく研究してから器具を選定してください。
配管が詰まるイメージ(ガリガリ君の付着)
松山市の上水道の硬度は約65ppmですが、当社所在の森松町の地下水硬度は約80ppmです。井戸水は上水道よりカルシウム・マグネシウム等の硬い成分が多く含まれます(硬水)。 地下水などの硬水を加熱すると結晶化します。エコキュートで硬水を使用すると、配管内部で析出して配管を詰まらせ、機器が正常に作動しなくなり、お湯が出なくなります。
<エコキュート内部でスケールが付着する流れ>
①高温のCO2冷媒と熱交換をしてお湯を作ります。硬度成分を多く含む水の場合、スケールが析出しやすくなります。
②スケールを含む水がタンクに戻ります。
③スケールを含む水は比重が大きいため、タンク底部に溜まりやすくなります。
④タンク底部に堆積したスケールを含む水を循環させるとヒートポンプの熱交換器に付着しやすくなります。
⑤沸上げ運転停止時、高温になった熱交換器内でさらにスケールが析出されます。
以上の理由から、地下水でエコキュートを使用すると、上水道使用時より早く故障が起こります。 各メーカーが地下水使用時に延長保証を受け付けないのはこの点なんでしょう。
<解決策>○エコキュートを安心して、長期間使用するにはまず、使用する水を上水道(硬度のより低い水)にする! ○地下水(硬度の高い水)を使用する場合は、エコキュートをやめて電気温水器にする方がリスクを少なく出来ます。○軟水器で水処理をして故障の原因になる硬い成分を取り除く! ○上水を使用しているご家庭でも軟水器を使う事で、水まわり機器を長持ちさせれますし、水まわりの掃除が極端に楽になります。(石鹸カスが発生しない) (注意)軟水器で水処理しても地下水だとメーカーの延長保証は適応されません。
軟水器の紹介動画