プロパンガス(LPガス)の主成分であるプロパン・ブタンは体に害がありません。
また、ガス会社がガスボンベに不純物が含まれているかどうかチェックしているので、硫化物や”すす”などの有害物質もほとんど含んでいません。
燃焼後も少量の二酸化炭素と水になるだけで有害な物質を発生しないため、環境にも優しいエネルギーということができます。
プロパンガスはボンベに収納されたガスを直接導管で家庭内に吸引しているので、災害発生時には外部からの接続の復旧を待つこと無く、すぐにガスの供給が受けられます。
東日本大震災の時も都市ガスよりも12日、電気よりも58日も早く完全復旧している(※1 )ので、災害の復旧がどのエネルギーよりも早いという点も、プロパンガスのメリット。
またプロパンガスは通常50kgボンベが2本設置してあるので、1本目が切れても2本目を利用すれば1ヶ月以上ガスを使用し続けることが出来るんです。
災害時に、大変貴重なエネルギーとなるのもプロパンガスの大きなメリットですね。
プロパンガスは危険というイメージがあるかと思いますが、先述の通り、実際にガスを供給している会社は、安心して使用できるようにさまざまな事故防止や安全性を高めたシステムを導入しています。
プロパンガスの事故発生率は0.92件/10万世帯、死亡事故発生率は0.02件/10万世帯となっていて、家庭内の不慮の事故による死亡率23.88件/10万世帯と比べても大幅に低いことがデータからわかります。
プロパンガスはガスボンベと使用するための設備さえあればどこでも使用することができます。
それに対して都市ガスは、都市ガス用の特別なガス管が地域に導入されていることが前提条件として必要になるので、使用することができない地域も多くあります。
いつでも、どこでも使用することができるのはプロパンガスのメリットです。
都市ガスの場合、ガスを供給するガス導管が配管されていない場合だと、条件によっては工事費用が何十万円もかかってしまうことがあり、機器の設置費用や初期費用はすべて契約者の負担となります。
それに対してプロパンガスの場合は、初期導入費用0円でというケースが多くあります。
しかし、導入費用はガス会社が全額負担しているわけではなく、月々のガス料金に上乗せされて請求されており、プロパンガスが高くなる原因のひとつになっているので、人によってはデメリットに感じられる可能性もあります。